チタン素材

ネタふっといてなんですが、一部の方と(2名だけですが笑)チタンネタにレスがついたので、ちょっと補足。
こまかくわけるとAAAクラスだとかチタンといってもグレードがいろいろあるらしんですが
説明するほど詳しくもないし、話がそれそうなので置いておくとして(同じチタンでもグレードがあって
宇宙産業が軍事産業でつかわれるものから、鍋、ヤカンといった家庭用品からネジまでいろいろあるんです)
自転車用として使われる素材だけでみた場合でも、数字で表されるんですが「3A-2.5V」というチタンと
「6A-4V」というチタンと2種類あります。
なんじゃそれ?
と思いますよね〜、ぼくもそう思います。
もともとチタンって合金なもんですから、なにとなにまぜてんだってのを数字にしたもんのようです。
記憶が正しければ「A=アルミ」「V=バナジウム」で数字はその比率。
6と4は足したら10でええとして(不純物がないのかな)、3と2.5だったら5.5なので
残りはなんだろか?(まぁええか)
ということなんですが、よくいわれるのが6−4のほうは3−2.5に比べると単純に硬い。
自転車につかう場合、64のほうが硬いからよくすすむとなりそうなもんですが、逆にたわんだりしにくいので
乗り心地が悪いという傾向があります。
LITESPEEDの場合、64チタンをつかったモデルは、いわゆるハイエンドで競技思考が強くなるわけですが
ただでさえ硬い64チタンをさらに剛性をあげるためと軽量化を両立させるために(硬いのでパイプを薄くしても
剛性がたもてますので3−2.5Vのチタンフレームより軽いフレームがつくれる)丸いパイプで
フレームを組まず、多角形なパイプを使用してます。引き抜きでは多角形なパイプはつくれませんので
製造工程は内緒だそうですが(工場見学にいくとみせてくれるみたいな話でした。アレッセコーポレーション談)
板状にした64チタンをプレス機械で多角形に折ってパイプを作ってます。
ですので、よく見ると「継ぎ目」があります。(トップチューブでいうと裏側になります。)
パイプの素材だけで剛性はかたれないでしょうし、路面からの力の逃げ方とか溶接の方法とか
いろんな要素があるので素人のわたしにはわかりません。
64チタンはそんな感じですが3A-2.5Vの場合は、多少しなりも感じることができ、クロモリに近いという
表現がよく使われますが、長距離でも乗り心地がいい印象です。(個人的に比較した感じではの話ですが)
現在、LITESPEED社のトップエンドモデルのARCHONは64と3−2.5の複合で、たわんで振動吸収し
乗り心地をよくする部分には3A-2.5Vのチタンパイプ、剛性を確保する部分には6A-4Vチタンをつかって
うまくバランスさせてます。(よくすすむのに乗り心地がいい)
チタン素材についてはアレッセコーポレーションに訪問したときに滝川社長にいろいろと教えてもらいました。
最軽量モデルであるGHISALLOの場合、うっす〜いチタンパイプを組んだ後さらにサンドペーパーでパイプを
けずってんだとか・・・ってそこまでするか?!試乗もしたことあるんですが、ライダーも軽量である必要が
あるため、所有するのはあきらめた1台です。(笑)
興味あるひとには知ってる話で、興味ない人には読んでもしゃぁない話ですね(笑)
ただまぁ同じチタンといっても乗るモデル、素材でぜんぜんちがう印象なので「チタンバイクはXXXXだよ」とは
個人的には簡単に語れないなという感じです。
とえらそうなことを書いてますがしょせんは素人なんで、なんだってええんですけどね。