titanium

ここ数日、Twitterのほうでフォロワーさんと自転車の素材談義。
速く自転車を走らせるためのテクノロジーや素材については今となってはカーボンで決まりなんだと思う。
個人の趣味としては選択肢が広くなるので好みや用途で選べばよいということになる。
クロモリ全盛だった時代においてはチタンバイクも競技用で用いられることも多かったと思うが軽さでは非金属なカーボンには勝てない。
アルミの自転車は比較的廉価に販売できることや、素材の硬さを活かして踏んだ分だけ加速するのがメリットに思う。素材的にも軽い。
デメリットは振動吸収性。
加速に有利な硬さが今度は欠点になる。アルミも種類があるしフレームサイズによって感じ方も変わるので一概にはいえないけど。
何度か書いてるけど所有してたシクロクロスはアルミだったんだけど、踏んだ分だけ加速するダイレクト感はすごくよかったんだけど体力的な問題もあるとは思うが100キロ越えると腰にきてしまいました。
あとパワーのあるライダーならグイグイ走れていいんだろうなぁという感じがした。
クロモリ鋼はというと適度にしなって加速する感じで身体に優しい。
ただこれも作り方次第で、ちゃんとしたのを選ばないと芯のない、ただの柔らかいフレームになってしまうと踏み込んだ時に加速してくんないようなものになってしまう。
難しいのはどの素材にもいえるんだけど初期に硬めに感じるぐらいのほうが長く乗っててちょうどええ感じになるんやないのかなと。
金属である限り次第によれてくるもんで、この劣化具合が素材によって差がある気はするわけだけど、最初からヤワヤワだとそこを起点に劣化してくることになる。
2、3年しか乗らないならなんでもええと思うけど10年20年付き合うのならこの辺が難しい。
というのもそういうのは振り返って見て「これにしてよかったな」と思えるもんやろなと。
チタンバイクはというと腐食に強いのと、この経歴劣化が小さいことが特徴。乗り心地に関してはクロモリ鋼とアルミのええてこ取りしたような感じ。ただ競技用に設計されたチタンバイクはアルミに限りなく近くカチンコチン。
大まかにチタンバイクを分けると6AL-4Vという高級素材のものは、カチンコチンが多い。
またネットで検索してるでてくるけど硬さゆえ割れてる個体があるようです。
こちらもパワーのあるライダーにはすごくよいと思うけど残念ながら自分は違うので乗ってたシクロクロス同様、長距離を乗ると拒まれる。
身体がついてこんのです。
ようするに疲れる(笑)
もう1種類は3AL2.5V。
こちらは素材的に柔らかい部類に入るようで適度に振動を吸収してくれ長距離でも疲れにくい。
それでいて適度に芯もあって加速もしてくれます。
チタンバイクは素材的には柔らかい素材にあたると思うのですが剛性確保というか前に進むために必要なことなのだと思うけど競技を目的に64チタンを採用しているようなモデルはチタンを多角形に加工して表面積を大きくして硬くしてるものが多く、3AL2.5Vにしても剛性確保のためパイプ径を太くしてるものが多い。
おそらく同じジオメトリーでクロモリバイクと同じ直径で作るとクロモリバイクより前に進まないようなのになってしまうかもしれない。
溶接技術もむずかしく気泡が入ったり指紋がついたりすると、そこから破断したりするらしい。
LITESPEEDなどはぬきうちで出荷フレームをレントゲン写真を撮って製品チェックしたりしてるとか。
チタンフレームは専門に扱ってるブランドのほうが信頼できる。
速く走るためにはカーボンのがよいわけだけどクロモリやチタンの存在意義はどこにあるのかというと個人的にはツーリングかなと。
必要かどうかは別にして金属フレームにはキャリア用のダボがつけれたりもするだろうし、適度な加速と振動吸収性がある素材というのはやはりええもんです。
あと耐久性に関しては実際のところよくわからないけど10年20年乗れるかなと。
一般人の手が届く価格で市販されるようになってからまだそんなに経ってないからなんやかどカーボンで20年とかちょっと想像し難い。
(乗らずに室内保管してたらええだろけど)ただクロモリバイクはともかく個人的にチタンフレームで厄介なのはフロントフォーク。
いまの時代、フレームにチタンを選んでもフロントフォークはカーボンになりがち。関東のライトサイクルさんはチタンのフロントフォークを採用したオリジナルのチタンバイクを取り扱ってるんだけど、それ以外ではそういう話を聞かない。
クロモリ鋼のフロントフォークをつけようと思ったらつけれるだろけど、さっき書いたとおりフレームが太いので細いフロントフォークは似合わない(笑)
チタンのフロントフォークを採用したモデルがないことおもうとフロントフォークという機能的にチタン素材が向かないのかもしれない。
乗っててクラックがそのうち入ってんじゃないかとか10年20年乗ってると気になってくるかもしれない。
とはいえこれは金属でも同じですけどね。なんとなくなんですがカーボンに対しては個人的にどうしてもそんな感覚があります。
ツーリングに向いてるフィーリングなチタンバイク(モデルによる)とはいえ仮に世界一周なんかするときに選ぶかというとチタン好きでもやはり、こういう用途だとクロモリバイクを選ぶ。(たぶん)
フレームを溶接修理なんてしないとは思うけど、いざとなったらどうにかなるかもと思わせる安心感は精神的に重要かなと。
そんなことしないので考える必要もないんだけど(笑)